
46年前の秋に車の免許を取って、最初に乗った車。
それがダイハツのフェローマックスだ。中古ながら18歳にして自分の車を手に入れたことで、なにやら大人になったような気がして、有頂天になっていた。
せっかく手に入れた車なので、横にはやっぱりきれいな女性を乗せたいと思い、いろいろ頑張ったが、そこのところだけはなかなか叶わなかった。
仕方なく一人で乗り回していたが、わずか半年余りで、あの世に行ってしまった。フェローマックスには、とても悪いことをしたと今でも思っている。
その時、自分はと言うと、腕に大きな傷を負い、それが今でも残っており、傷を見るたびに思い出す。
その後は、お金もなかったので、知り合いの知り合いから、廃車寸前のブルーバードSSS(スリーエスと言った)を4万円で買って乗った。
カクカクとした姿がとても気に入っていたのだが、左右のホイールバランスが崩れているらしく、走りながら時々ドンと音がしたりした。
その後は、セリカの中古を20万円くらいで買った。しばらく乗った後、長崎から沖縄へ転勤になり、沖縄に持って行って乗った後、沖縄から福岡に転勤になる時に上司に3万円ほどで売ったように記憶している。
その後その車は、沖縄で上司が乗っていて、信号待ちで停車したきり、全く動かなくなり、仕方なく廃車したと言っていた。
それからあとは、ホンダのシティの新車を買って乗った。息子二人が喜んで乗っていたが、シティは子供たちに人気の車で、外を歩いていた子たちが、シティシティと言って喜んでついてきたりした。
さらにそのあとは、念願の四駆を借金して手に入れた。日産のテラノだ。
この車にはいろんな思い出がある。しょっちゅう遠出をして、キャンプした。人生が一番楽しい時期だった。ずっと乗り続けたかったが、だんだんと故障ばかりするようになり、維持費が高くなってきて泣く泣く手放した。次の車を見になにげなく販売店に行ったのが、2月22日、そしてテラノの車検証をよくよく見ると、買ってから22年2ケ月が経っていた。
もはや自分の分身みたいなもので、手放すのが忍びなかった。
いまにして思うと、それぞれの車に思い出があり、家族の一員だったような気がする。
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