
きょうも20人分のおいしい味噌汁ができた。
具材は、たいてい前日の夜に当番の人が切って冷凍室に入れてくれている。だいたいはそれを投げ込んで、味噌を入れるだけなのだが、きょうは冷凍室にはあまり入っていなかったので、野菜室の玉ねぎを自分で切った。
野菜をさっさと切るのも、多少はできるようになった気がする。
そもそもほとんど料理らしい料理はやってこなかった。現役で単身中の時も味噌汁は4年半のあいだ一度も作っていない。肉や野菜を鍋に適当に投げ込んで洋風スープのもとを入れてただ煮るくらいのものは作ったが、野菜などいい加減に皮を向き、いい加減に切っていただけ。
そんな私が、たとえ味噌汁だけとは言え、他人に食べてもらうようなものを作るようになるとは夢にも思わなかった。人生わからないものだ。
20人分の朝食を、ほぼ一人で準備するとなると、20人分の配膳のお盆に、いろいろなものを同時平行に乗せて行くのではなく、一種類ずつ順番にのせていくことになる。
まず、薬用のお湯を湯呑に入れてのせる。それから副菜のサラダを皿につぎ分けてのせる。それから真空パックになった主菜の煮物をボイルして温めてからのせる。それからお茶をのせ、ご飯をよそおってのせ、最後に味噌汁を具の量が平均的に行き渡るようつぎ分けお盆にのせる。
それぞれの席に配膳する頃には、早くにお盆に乗せたものから順番に冷めていく。それで、せめて何か一つだけ熱くしたまま出すとしたら何がいいかと考えた。
やっぱり、味噌汁だ。
味噌汁には、いつも気合を入れて作る。
味噌汁が美味しくできてよかった。
今日も、じいちゃん、ばあちゃんが、美味しそうに食べてくれて、元気にしてくれている。
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。